新年を迎え、多くの人が初詣で神社を訪れ参拝します。しかし、初詣にはいくつかの習慣やマナーがあり、知らないまま行くと神様に失礼になる場合も…
お願いごとをしてもいいの?行ってはいけない日があるの?願い事の言い方が分からないといった疑問や不安が出てくると思います。
そこで今回は、初詣の際に知っておきたい基本的なマナーや願い事をする際の心得について詳しく解説します。

初詣を通じてより良い一年をスタートさせましょう。
初詣でお願いしてはいけない?


初詣でお願いすることは一般的で、多くの人が初詣でお願い事をしています。神社でもお願いをしてはいけないとはいっていません。しかし、「お願い」の仕方や内容によって注意することもあります。
感謝を伝える
神社は神様に感謝を伝える場所とされています。そのため、感謝の気持ちを伝えることが優先です。
- 感謝を伝える(例:昨年は元気に過ごせました。ありがとうございました。)
- 決意や目標を述べる(例:今年も色々なことに挑戦します)
- 必要であれば願い事をする(例:家族が元気に過ごせますようにや世界が平和でありますようになど…)
このように感謝を伝え自分の目標を伝え自分ではない人の幸せを願うことが良いですね。間違っても欲深いお願いはしないほうが良いです。(例:「宝くじが当たりますように」「セレブ婚できますように」など…)
お願いしすぎない
先ほど記述したように神社は神様に感謝を伝える場所なので、神様に「お願いばかりする」のは失礼と考えます。初詣では、自分の努力と神様の少しの手助けが合わさって成果が出るよう祈るのが良いでしょう。
「〇〇を頑張りますので、見守ってください」というような言い方が好ましいですね。
お願いをしてはいけないわけではありませんが、感謝することを基本に神様に失礼のないお願いの仕方を心がけましょう。
初詣で行ってはいけない日はある?
初詣で行ってはいけない日は明確には決められていません。ですが、避けたほうが良い日はあります。
喪中期間中
喪中の間に神社に参拝することは避けたほうが良いとされています。神道では、死は穢れ(けがれ)とされているため喪中期間中の神社参拝は控えるのが一般的なマナーです。
ただし、お寺での参拝や個人を偲ぶための行事は問題ありません。
神社の事情
神社には遷宮や修繕などの大きな行事や準備の都合で参拝が難しいことがあります。また、感染症が大流行している場合も、初詣を避けたほうが良いでしょう。神社も参拝中止や感染症対策を実施すると思われます。
初詣で行きたい神社の公式HPを確認して初詣に行くことができるのか確認したほうが良いでしょう。
暦や風水で避けたほうがよい日
暦や風水を重視する場合、仏滅など縁起が悪いとされる日を避ける人もいます。また、風水的に「凶方位」となる方角に向かう日は控えるべきという考え方もあります。気にしすぎる必要はありませんが、少しでも良い運気を取り入れたい方は意識してみるとよいでしょう。
神社での願い事の言い方は?願い事例も紹介
神社で願い事をする際は、簡潔で具体的に伝えることが大切です。神様に敬意を払い神様への感謝と今年の決意を述べた上で願い事をすることが望ましいでしょう。また、自分の自己紹介もして誰がお願いしているのかを神様に伝えることも大切です。
- 名前、住所を神様に伝える(〇〇市番地の□□です)
- 感謝の言葉を述べる(昨年は病気なく元気に過ごせました)
- 具体的な決意や目標を述べる(今年は資格を取ります)
- 最後に願い事を伝える(世界が平和でありますように)
このように最後にお願い事をすると良いですね。この時欲深い願いや非現実的な願いはやめましょう。
次に願い事の事例を紹介します。
健康に関する願い
「今年も家族全員が病気や怪我なく過ごせますように」「健康で過ごすためお酒を少し減らしますので見守ってください」



自分や家族の健康を神様にお願いすることは良いですね。健康でないと大変ですからね。
仕事・学業に関する願い
「仕事で資格を取るためにしっかり勉強しますので合格しますように」「志望校に受かりますように」



勉強や仕事でたくさん努力した後は、神様にお願いして合格を祈りましょう。
家庭・子供に関する願い
「子供たちが健やかに成長しますように」「家庭円満」



子供が元気に成長してくれるそれだけで幸せになります。また、家庭内が明るいことも子供の成長に大切ですよ。
恋愛・結婚に関する願い
「今年も彼、彼女と仲良く過ごせますように」「プロポーズが成功しますように」



玉の輿などのお願いは神様は聞いてくれない気がしますが、恋人を大切に思うお願いは聞いてくれそうです。
安全・災害に関する願い
「今年は自然災害がなくみんな平和に暮らせますように」「世界から戦争がなくなりますように」



災害や戦争が続くと悲しくなりますから少しでも世界が平和になると良いですね。
神社での願い事を人に言うのはだめ?
神社でのお願い事を人に言ってはいけないとは明確には決まっていません。ですが、色々な考え方がありそのことから「言わないほうが良い」とされることがあります。
願い事が叶わなくなると考える
願い事を口にすると神様だけに伝える思いが飛び散るという考え方があります。そのため、人に話すと願いの力が弱まり叶わなくなると信じられているのです。
私は、幼いころ『願いは自分の心の中にしまっておくものだ』と教えられたことがあります。上記のことからそう言われ注意されていたのでしょうね。
他人からの影響を避けるため
願いを人に話して周りから否定的な意見や批判を受け影響されてしまうことがあります。人に話す前は「絶対大丈夫」と思っていてもいざ人から批判されると気持ちが揺らいでしまい不安になるものです。
気持ちが揺らぐと願いの実現に向けた努力が滞ってしまうこともあるのであまり話さないほうが良いでしょう。
願いは神聖なものという考え方
神社でのお願い事は、神様と自分の個人的な約束や祈りのようなもので神聖なものです。そのため、軽々しく他の人に話さないほうが良いという考え方があります。
神様に直接話しかけているようなものですから、その願い事は神聖ですね。大切に自分の中にしまっておきましょう。
しかし、一方で話しても良い場合もあります。以下で紹介します。
共通の目標や願いを持つ場合
家族や友人と一緒に同じ願いを持っている場合は話しても大丈夫です。例えば、家族の健康や子供の合格祈願や試合で勝つなどがあります。
共有して一緒に努力することがポジティブな影響を与えることもあるので、「一緒に頑張ろう」と話して協力しましょう。
神様に誓った決意を宣言する場合
願い事が「こうなりたい」や「こうするんだ」と言った前向きな目標の場合、人に話すことで自分の意識が高まります。
そうすることで実現に近づいて行くでしょう。
まとめ
今回は初詣でお願いしてはいけないこと、行ってはいけない日、神社での願い事の言い方を紹介しました。
- 初詣でお願いしても良い。(欲深いお願い、非現実的なお願いはNG)
- 初詣で避けた方がいい日は喪中期間、神社の都合で行けない日、暦や風水で避けたほうがよい日(考え方による)
- 神社での願い事の言い方は、1,名前・住所を神様に伝える2,感謝の言葉を述べる3,具体的な決意や目標を述べる4,願い事を伝える
- 神社での願い事を人に言うのは言わない方がいい場合と言っても大丈夫な場合がある
初詣で神様にお願いすることは悪いことではありませんでした。ただ、感謝を伝えることが一番大切です。きちんと感謝して欲深いお願いは避ければ神様も願いを聞いてくれると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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