厄払いは、人生の節目や厄年にあたる年齢に、自分にふりかかる災厄を祓うための神聖な儀式です。しかし、「厄払いは1人で行くべき」「友達や夫婦で一緒に行くのはよくない」という意見を耳にすることもあります。
実際のところ、一緒に行くことは問題ないのでしょうか?
今回は厄払いは1人で行くべきなのか、友達・夫婦で一緒に行っても大丈夫なのか、厄払いで行ってはいけない日はあるのかを詳しく調査しました。

厄払いは一緒に行ってはいけない?一人で行くべき?

厄払いに1人で行かなければいけないということはありません。自分が一緒に行って欲しい人といけばいいのです。
なぜ、1人で行くべきという意見があるのか以下で詳しく紹介します。
「他の人の厄を受け取ってしまう」という考え方
厄払いは1人で行くべきという意見がある理由は、「他の人の厄を受け取ってしまう」という考え方が影響しているようです。
厄払いは神仏に祈ることによって自分に着いた悪い気を払い、幸運を招くための儀式です。なので、「他の人に厄が移るかもしれない」という心配はしなくて大丈夫です。
むしろ、仲の良い人と一緒に厄を払い運気をあげるのは良いこととされています。
厄払いは頻繁に行われるものでは無いですし、イメージの良い行事でも無いので行く時は心細さを感じることもあるでしょう。私自身も、初めて神社に訪れたときは緊張しましたが、一緒に来てくれた友人の存在に助けられました。

家族や友達と一緒に厄払いを受けるのは、ちょっと特別な時間になりますね。
厄払いは個人の祈願という考え方
厄払いは1人で行くべきという意見がある理由は、厄払いはあくまで個人の厄を払うための儀式であるという考え方があります。神職や僧侶が名前や生年月日を唱え、個別に祈願を行ってくれます。
そのため、誰かと一緒に行くのではなく1人で行くべきという考え方が出てきたのではないかと推測します。
しかし、1人で行かなかったからといって厄払いの効果が変わるわけではありません。そのため1人で行くことにこだわらなくても大丈夫です。



厄払いは単なる厄除けだけじゃなく、前向きなエネルギーをもらえる機会だなと感じます。自分自身の願い事を込めてお願いすることで、気持ちがすっきりして新しい一年が楽しみになりますね。
厄払いを誰かと一緒に行うメリットは?
続いて、厄払いを誰かと一緒に行うメリットについて紹介します。
心強さ
厄払いを誰かと一緒に行うメリットは、心強く不安な気持ちも解消されます。1人で行くことは緊張しますし不安になりますよね。それに同時に祈願を受ける時他の人が友達や親と一緒だったら「自分も誰かと一緒に来ればよかった」と後悔してしまうかもしれません。
せっかく厄払いに来たのに悔いを残しては勿体無いです。誰かと一緒に厄払いを受けることは悪いことではないので誰かを誘って一緒に厄払いを受けてみて下さい。



厄払いを誰かと一緒に行うメリットは、心強く不安な気持ちも解消されます。1人で行くことは緊張しますし不安になりますよね。
思い出の共有
厄払いを誰かと一緒に行うメリットは、厄払いをいい思い出として共有できることです。厄払いと聞くといいイメージはありませんが、誰かと一緒に行ったなら思い出話ができます。
「どこの神社・寺院に行った」「その時どんなことを考えてた」「終わった後の感想」など色々話して盛り上がれます。また、厄払いをきっかけに新たな発見をしたり、その土地の観光スポットを一緒に巡ったりするのも楽しいですよね。
例えば、厄払いを終えた後に一緒に食事をしたり、その神社ならではのお守りやおみくじを引いて盛り上がったりすると、さらに楽しい思い出になります。
それに、帰り道で「厄払いが終わってすっきりしたね」「今年も頑張ろう」と前向きな話をすることで、お互いの気持ちがポジティブになるでしょう。集まって祈願することでご利益が強くなるという考え方もあるので一緒に行くことは悪いことではありません。
厄払いに友達と行く・夫婦で行くのはダメ?
厄払いには誰かと一緒に行っても大丈夫です。なので、友達や夫婦で行って一緒に厄払いを受けても、付き添いできてもらっても問題ありません。やはり、厄払いは1人で行くと不安なので前向きな気持ちを共有できる人と行くことは良いことです。
私が以前神社へ参拝したときに厄払いを受けていた人は友達と一緒に祈祷を受けている人、親についてきてもらっている人様々でした。なので友達、家族、夫婦でいっても大丈夫です。
ただし、いくつか注意することや考慮することがあるので紹介します。
礼儀を守る
厄払いを受ける際に注意することは礼儀を守ることです。神社や寺院は神聖な場所なので、複数人で行く場合も静かに厳かな雰囲気を守り神様や仏様に敬意を払いましょう。
まず、参拝前には鳥居をくぐる際に軽く一礼をしましょう。鳥居をくぐることで神域に入ることになるため、ここからは気を引き締めて行動することが大切です。歩く際には参道の中央を避け、端を歩くよう心掛けると良いです。そして儀式の最中には私語を控えましょう。写真撮影についても、許可がある場合のみ行うのが基本です。特に、神聖な場所では撮影禁止のエリアが多いので、事前に確認することが重要です。
礼儀を守るという姿勢は、単にその場のルールを守るだけでなく、自分自身の心構えを整えるためにも役立ちます。こうした行動が、厄払いをより充実したものにしてくれるでしょう。



神社や寺院の中は神聖な場所ですから失礼の無いようにしたいですね。
服装を合わせる
厄払いを受ける際に注意することは服装を合わせることです。絶対礼服にする必要はありませんが、同行者とあまりに違いすぎるとおかしいです。例えばカジュアルな服装と着物、礼服と派手な服装など違いすぎないように注意しましょう。
また、神聖な場所で祈祷をしてもらうので露出の高い服や動物の殺生を連想させる服は避けたほうが良いですね。行く前に一緒に行く人とどんな服装にするのか相談すると良いと思います。
他にも祈祷を受ける人や参拝者もいるので迷惑をかけないように心がけましょう。



ちぐはぐな服装だと周りから変に注目を浴びそうなので注意したいですね。
友達や夫婦で厄払いに行くのは全く問題ありません。一緒に行く相手と良い時間を過ごし心身共にリフレッシュできる機会にしてください。
厄払い行ってはいけない日は?
厄払いは基本的にいつ行っても大丈夫です。ただ、元旦から節分の期間と11月中に行くのが最も良いと言われています。例年2月4日頃が立春でその前までに行っておくのが伝統的な風習とされています。また、11月中に厄払いを行うのは豊穣を祈る意味がある為です。
厄払いに行くといい日は?
厄払いに行くといい日があるので、以下で詳しく紹介します。
大安
厄払いに最適な日は『大安』と呼ばれる吉日です。この日は、すべての物事が順調に進むとされ、何かを始めるのにもふさわしい日とされています。
厄払いをして晴れ晴れとした一年を過ごすと良いでしょう。



大安の日に厄払いを終えて一年をスッキリ過ごしたいです。
天赦日
厄払いに行くといいと言われる日は天赦日です。天赦日はこの日に始めたことは何事もうまくいくとされている日。普段と違うことをするにもいい日です。
厄払いはいつもと違う事をしていますから天赦日は最適な日ですね。
鬼宿日
厄払いに行くといいと言われる日は鬼宿日です。何かをする時に邪魔されないとされている日で吉日です。厄払いという儀式を邪魔されないということで厄払いに行く日にぴったりでしょう。
鬼宿日は「鬼」の字が入っているので鬼の神様鬼子母神が祀られている場所で厄払いをするのも良いかもしれません。
天恩日
厄払いに行くといいと言われる日は天恩日です。慶事をすると良いとされている日になっています。比較的この日は多いので厄払いのスケジュールがたてやすいです。
しかし、カレンダーや手帳にはあまり載っていないのでネットで確認すると良いでしょう。



厄払いのスケジュールが立てやすいのはいいですね。
厄払いは、自分が「行きたい」と思った時が行くタイミングです。
厄払い2025はいつまでにいけばいい?
2025年厄払いは新年が始まってから節分(2025年は2月2日になります)までに行くのが最適とされています。これは、節分を境に新しい年の厄が始まると考えられるためです。
ただ、元旦から正月三が日は初詣客で混雑するので避けるほうが良いでしょう。
そして、節分を過ぎても厄払いを受けることは可能です。多くの神社・寺院では一年を通じで祈願の受付を行っているので都合が合わない場合は無理に節分前までに行く必要はありません。
そして、人気の神社や寺院では厄払いをして貰う際予約が必要な場合があります。行きたい神社やお寺に確認してスケジュールを立てるようにしましょう。
まとめ
今回は厄払いは1人で行った方がいいのか、友達・夫婦で行って大丈夫なのか、厄払いに行ってはいけない日を紹介しました。
- 厄払いは誰と一緒に行っても問題ない。自分が行きたい人と行けば良い。
- 厄払いには1人で行くべきという意見があるのは、「他の人の厄を受け取ってしまう」という考え方と厄払いはあくまで個人の厄を払うための儀式であるという考え方があるから
- 厄払いには友達や夫婦で行って問題ない。一緒に厄払いを受けても付き添いだけでも大丈夫
- 厄払いを受ける際に注意することは、礼儀を守る、服装を合わせることです
- 厄払いに行ってはいけない日は無い。立春の前までに行っておくのが伝統的な風習
- 厄払いに行くといいと言われる日は、大安、天赦日、鬼宿日、天恩日。
- 厄払い2025は元旦から節分(2025年は2月2日)までに行うと良い
厄払いは自分の厄を払う行為ですから何も不安になることはありません。祈祷を受けて晴れやかな気持ちのいい一年過ごしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。